せぐの人体実験

メンタル不安定ながらも、不安定な物事が嫌いではない人間のブログ。

待つ

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太宰治が書いた中に駅であてどもなく誰かを待つ作品、あれをウロで換骨奪胎。

 

 

待つ

 

この駅には普通電車しか止まらない。

プラットフォームも細くて、上下のどちらかを速いのが通過すると、風圧でぐんっと体が揺らぐ。心も揺らぐ。

絶叫マシンが嫌いだから、どちらかといえばザワザワする。

 

ここは自殺の名所でもある。揺れたら、行きそう、分かる。

 

線路に向かって置かれた椅子に座る。

小高い位置にあるプラットフォームは

常に眺めがよく、そして風が吹き抜けている。

他の人は、仮にいたとしても、この昼下がりは、3、4人だ。無人駅の有人プラットフォーム。

 

待つ。

電車を待つことメイン。たまに、

スマホの通知も待つ。  

 

ずっと眺めるのは格好わるいので、マナーにしておいて、震えたら、見る。

 

オシャレ通信のLINE系が多い。

オシャレの好きではない自分に届くからわらってしまう。 早くブロックしないと。

 

また、前を見る。

ぼーっとしたサラリーマンのおじさん。斜めがけにしたよれよれのショルダーが、疲れたおじさんに同化している。

 

おじさんは向こうの方まで歩いて行った。決めたところから乗るんだろう。

決める人、エライな、と思う。

おじさん、がんばれ。

 

もし、ここで、知ってる人と会ったら奇跡!と思ったりする昼下がり。

ここは車社会だから、電車やバスに乗ったことのない人もたくさんいる。 

 

待つ。

何かここで会う人と話せたら、

自分の中の何かが変わる、と思う。

この駅には

なかなか誰もこない。

でも、誰かを待つ。

一人一人通る人を見る。

男でも女でも構わない。年も関係ない。

もし、目が合ったら話しかけてみよう。

そして、何かを変えよう。